虫歯予防は無機フッ素です

最近ニュースで、有機フッソによる水質汚染が報じられています。

フッソが水質汚染になるのであれば、歯医者さんのフッ素って大丈夫なの?って思いますよね。

タイトルで、歯科予防は、無機フッ素ですと記載しました。

さぁ、学生の皆さんは、生物や化学で学んだあるいは学んでいますよね。

大人の皆さんは、多分勉強したはずです。いや、やってないよって方もいるかも知れません。私も、覚えていません。笑

では、有機物と無機物の違いは何でしょうか?

学生の皆さん。
植物は細胞内に取り入れた二酸化炭素と水から光エネルギーを使って有機物を合成する(光合成)を行う。これは、同化の一種です。
って問題ありましたよね。

物質には、有機物(有機化合物)と無機物(無機化合物)があります。有機物は、「炭水化物、タンパク質、脂肪など」のように、生物が作り出す物質は有機物と理解してOKだと思います。

化学では、人工的に作られる有機物も扱います。
さっきの例のように、植物は大気中の二酸化炭素を利用し、光合成を行い有機物を合成します。
動物も草や動物を食べて、体内で必要な有機物を作っています。
ですから、元々は、大気中にある二酸化炭素にある炭素(C)を含んでいます。

無機物とは、有機物以外のすべての物質のことを言います。
二酸化炭素や水や金属のように炭素以外の元素で構成されている化合物が無機物です。

そして、フッ素は科学的に合成されたものではなく、自然に多くある元素です。そして、反応がとてもいい元素なので、単一の元素としては、存在していないようです。

フッ素元素の陰イオンの状態にあるものをフッ化物イオン,あるいは、フッ化物といいます。

以下、厚生労働省の説明です。

土壌中に280ppm、海水中に1.3ppm含まれています。地球上のすべての動・植物にも、毎日飲む水や食べる海産物・肉・野菜・果物・お茶などほとんどの食品に微量ながら含まれています。私たちの身体(歯や骨、血液中や軟組織)にも存在しています。

フッ素元素の陰イオン(F-)の状態にあるものをフッ化物イオンまたはフッ化物といいます。厳密には、フッ化物イオンが含まれる化合物をフッ化物と呼びます。むし歯予防に用いられるフッ化ナトリウムもフッ化物で、水の中で薄い濃度で溶解している状態ではフッ化物イオンとして存在しています。


厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-006.html
とのことです。

つまり、ニュースで話題の有機フッ素とは異なるものです。