歯のしみる症状は虫歯のサイン?冷たいものから温かいものまで進行の流れを解説|三ツ境駅すぐの歯医者 Tomo’s Dental Clinic

イラスト素材:歯が沁みる女性

冷たい水で「キーン」としみるのはなぜ?

虫歯や知覚過敏の初期サインとしてよくあるのが「冷たいものでしみる」ことです。
歯の中には象牙質という層があり、その中に象牙細管という細い管が神経までつながっています。
冷たいものが当たると、液体が縮んで外側へ動きます。
その流れが神経を刺激し、一瞬キーンとしみる痛みになります。
この時点では神経がまだ健康なので、刺激が去れば痛みもすぐに消えます。

温かいものもしみるのは進行のサイン

虫歯が進むと、歯の内部(神経)に炎症が起こります。
温かいものが加わると、液体が膨らんで内側に押し込む流れが起きます。
炎症がある神経はこれに強く反応し、ズキズキと長く続く痛みを感じます。
・冷たいものでしみる=初期段階
・ 温かいものでズキズキする=進行して神経に炎症

虫歯の進行と症状

初期(エナメル質):症状なし、白く濁る・色がつく。
中期(象牙質):冷たいものでしみる。刺激がなくなれば治まる。
進行(神経に近い):甘い・酸っぱいものでもしみる。冷たいもので長引く。
歯髄炎(神経に炎症):温かいものでズキズキ、夜も痛む。
さらに進行:神経が死んで一時的に痛みが消える → 根に膿がたまり腫れる。

虫歯以外でもしみることがあります

知覚過敏:歯ぐきが下がって根の部分が出ると冷たい水や風でしみる。
歯ぎしり・食いしばり:歯に強い力がかかり、神経や周囲の組織が痛む。
亀裂歯(ひび):噛んだ瞬間や離す瞬間に強い痛み。

まとめ

冷たいものがしみるのは、外側からの初期サイン。
温かいもので痛むのは、神経に炎症が起きて進行したサイン。
知覚過敏や歯ぎしりなどでもしみることはあるため、自己判断せず歯科医院でのチェックが大切です。
冷たいものにしみる段階での受診が、歯を残すために最も効果的です。

※医療監修
Tomo’s Dental Clinic
院長 杉山朋子(歯科医師)

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