本当?哺乳瓶がむし歯の原因に?知っておきたい正しい使い方

「哺乳瓶を使っていると、むし歯になりやすいって本当?」
赤ちゃんを育てる親御さんから、こんな質問をいただくことがあります。
哺乳瓶を使うこと自体が、むし歯の直接的な原因になるわけではありません。
しかし、誤った使い方をしていると、むし歯のリスクを高めてしまうことがあります。
こんな使い方は要注意!むし歯になりやすい哺乳瓶の使い方
長時間、哺乳瓶をくわえさせたままにしている
哺乳瓶で授乳すると、赤ちゃんの唇の内側にミルクが溜まりやすくなります。
ミルクには糖質が含まれているため、長時間お口の中にあると、むし歯菌が活発に活動してしまいます。
寝るまで哺乳瓶で授乳している
寝かしつけのために哺乳瓶で授乳すると、甘いものが口の中に残ったまま眠ってしまいます。
睡眠中は唾液の分泌が減るため、むし歯のリスクが非常に高くなります。
授乳後はきちんとケアをしてあげましょう。
スポーツドリンクやジュースなどを哺乳瓶で与えている
ミルク以外の甘い飲み物を哺乳瓶に入れるのはやめましょう。
哺乳瓶はミルク専用にして、スポーツドリンクやジュースはスプーンで飲ませるようにしましょう。欲しがると言って与え過ぎるのもNGです。
哺乳瓶を正しく使って、むし歯を防ごう!
早めに卒業しましょう
個人差もありますが、1歳を過ぎれば哺乳瓶も卒業です。ストローやコップ飲みの練習を早くから始め、哺乳瓶を使わなくても飲み物が飲めるようにしましょう。
寝る前には歯をお掃除
むし歯は唾液の少なくなる睡眠中に進行します。ミルクの糖分や食べカスが残らないように、よく歯を磨いてあげましょう。嫌がるようなら、濡れたガーゼで拭くだけでもOKです。
甘い飲み物は注意して
甘い飲み物は、そもそも日常的に飲ませなくて良い飲み物です。
ジュースなどを飲ませた後は、お茶や水を飲ませるなどして、その後のむし歯予防が大変重要になります。
※医療監修
Tomo’s Dental Clinic
院長 杉山朋子(歯科医師)